代表メッセージ

MESSAGE

創業70周年、ヤマシタ2.0からヤマシタ3.0へ

株式会社ヤマシタ 代表取締役 山下耕平

株式会社ヤマシタは、2024年1月に創立70周年を迎えました。この節目の年を迎えることができましたのも、様々な形で支えてきてくださったお取引先様や業界の先輩の皆様のおかげであり、厚く御礼申し上げます。
私は2021年10月に当社三代目の代表取締役社長に就任した若輩者ではございますが、お客様や社会のリサイクルニーズに合わせたソリューション実現へと前向きに取り組んでまいりたいと思います。国内外で脱炭素社会の実現に向けた流れが加速し、電炉鋼材に対する関心が一段と高まる背景を受け、金属スクラップ業には追い風が吹いていると感じています。そこで当社におきましては質的・量的ともに拡大路線へと舵を切り、競争優位性の再構築を追求してまいります。お客様のニーズに対応する重要なポイントとして「供給するスクラップの品種拡大」「付加価値の向上」「社内改革」の3点を掲げております。
1点目の品種拡大では鉄・非鉄に加えて、「特殊金属スクラップ」の取り扱いもスタートしました。レアメタルとも呼ばれる特殊金属は、その名前が示す通り、自然からの産出量が非常に少ないため、リサイクルによる安定供給の維持が重要課題となっています。電子機器や産業機器に使用されるレアメタルは、製品の小型化・高度化に伴い、リサイクルの難しい金属も増えておりますが、当社では回収・選別のケイパビリティを強化することで、限りある資源の有効活用を推進してまいります。またレアメタル母材の確保に向け、今後は貿易業務にも力を入れていく所存です。
2点目の「付加価値の向上」は工場や設備の拡充です。その一つとして埼玉県の寄居工場および2024年に茨城県筑西市に新設した「筑西工場」に新しくブリケットマシンを導入し、ブリケットスクラップの加工を開始しています。実は寄居工場はかつて業績が伸び悩んでいましたが、2020年に拡張し、特殊金属スクラップや非鉄の扱いを伸ばすなど、高付加価値の試作・検証を行うテスト工場に変換するべく、テコ入れを図りました。さらに人員も改革したところ、劇的に業績がアップし、今では当社の収益の柱に生まれ変わりました。 この成功体験を受け、工場や設備への投資はもちろん、3点目の「社内改革」も大切な課題であることを認識いたしました。拡大路線へ踏み切ったことで業績が向上し、利益を社員に還元できる仕組みが実現できましたので、さらに社員のエンゲージメントを高めるため、賃上げや年間休日数の増加など待遇面の改善を積極的に進めております。社員一人ひとりが働き甲斐と成長実感を持つことで、お客様にベストな価値を提供でき、それが社会全体のカーボンニュートラルへつながる好循環をめざします。

今後も「金属リサイクル事業に従事する会社として、自然環境を保護し、有効的に資源リサイクルを行う」という理念のもと、モノづくり産業の基盤となるお客様のニーズに寄り添い、循環型社会の形成に貢献してまいります。100年企業に向けて邁進しますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

企業理念

PHILOSOPHY

産業の礎を支え、共に成長する会社へ

  • "鉄鋼業の基盤"を担う企業としての責任と誇りを堅持します
  • 明確なビジョンと行動をもって"鉄リサイクル"に寄与
  • "環境保全"のために最新テクノロジーを導入
  • "循環型社会システム"の一端として役目を誠実に果たします
  • 地域との理解を深め、"愛される企業"を目指します